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今月の企画展

ギャラリー・バザレ 5月の企画展は、17日(火)から梅田美春さんの染布をご覧いただきます。 1988年6月に営業を始めたバザレで、梅田さんがご自身の初個展を開いてくださったのは1994年5月。バザレを最初期から支えてくださったお一人です。 今回のタイトルは「かなたのほかげ」としました。梅田さんからお話をうかがって考えたのですが、一昨年の「そらのきざし」、昨年の「こころのみなも」との三部作を成すものです。

そらのきざし(2014)

「そらのきざし」は、年齢を重ねる中で、現実(地上)の自分の有り様が、実はうんと大きなもの(宇宙)と通じているのではないかと思うようになっていく、そんな不思議がテーマでした。

こころのみなも(2015)

「こころのみなも」は、そんな不思議を思いつつも、やはり、自身を、そして人々を翻弄する現実の中で揺らめく心模様がテーマ。広島で起こった大きな土砂災害も経る中での作品展でした。

そして今回の「かなたのほかげ」。次々と起こる事故や事件に不穏な流れを感じる中で自分にできることは何かということを考えました。梅田さんは「作り続けることに思いを込めよう、それしかない、それしかできない」と思ったそうです。そこに人それぞれの祈りの形を見たように思い、テーマとさせていただきました。

最初はお客様として知り合い、大切な初個展の会場に選んでいただいてから13回の展覧会を共に重ねてくることができた四半世紀近いおつきあい。「そらのきざし」「こころのみなも」「かなたのほかげ」を、その年月の中で築かれた信頼の結実と信じつつ、準備を進めています。


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