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ちょっと長い投稿(1)

さくらいともかさんの「生きているへそ丸」展は、今回が京都、東京に続いて3回目の開催となります。そして、作品を販売するのは、今回が初めてです。 昨年7月、京都での展覧会開催の際に、さくらいさんがフェイスブックに「後始末」と題した投稿をされました。以下にご紹介します。

後始末「生きているへそ丸展」 1 (ちょっと長い) - 思いもよらずテディベアを作り始めて一年にもならないし、今後続けるかどうかもわからない。 個展を開くにあたってのプロフィールにはこんな風に書いた。 これが今ぼくの立っているところ・・・ - 「クマのぬいぐるみを作って人前に並べるので、テディベアの作家ですか?と問われるかもしれない。はたしてぼくはテディベア作家だろうか。  現代美術の作品を個展などで発表したり、童話の本や絵本を出してきたので、美術家であったり、童話作家、絵本作家であるかといえば、そういうのもしっくりこない。  会う人は相手が何者なのか気になるようで、ぼくの胸あたりに目をやって、肩書きが書かれた札でもペロンと下がっていないかと探す。下がった札をみつけられないので、たいてい、あなたは何者?何をやっている方?と問いかけてくる。しかし、その問いにぼくは真面目に答えようとは思わない。どのように言ってもうまく答えられているとは思えないから。  今のぼくにとっての関心事は今現在のぼくで、昨日のぼくではない。でも今のぼくが何者なのか、今のぼくにはわからない。明日になればわかるかもしれないけれど、明日になれば今のぼくはもう過去のぼく。だから今のぼくは、何者か肩書を持たないただのぼく、でしかないように思えるし、そのように立っていようと思う。」 

2018年7月11日


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