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ちょっと長い投稿(3)

26日から始まる、さくらいともかさんの「生きているへそ丸」展。20日には、さくらいさんがバザレに来られる予定になっていて、ひさしぶりにお会いできるのを楽しみにしているところです。 さて、さくらいともかさんのフェイスブックへの投稿の続きです。

後始末「生きているへそ丸展」 3 (ちょっと長い) - 「いつかへそ丸がボロボロになって命尽きたら、ゴミ箱に捨てるのではなく、荼毘に付してやろうと思います。へそ丸はそんなぬいぐるみです」 そんなぬいぐるみを、どうして突然ぼくが作りはじめたのか? 作らずにいられなかったのか? こういうことがきっかけでした。 - ぼくのことを赤ん坊の頃から可愛がってくれた叔母がいました。 2年ほど前のことです。高齢で病気もあり会話もままならなかった叔母を施設に見舞った時、なにか心慰めるものをと思い、小さな犬のぬいぐるみを買って行きました。どこにでも売っているような安いぬいぐるみでしたが、車椅子に座った叔母は気にいったようで、胸に抱いてずっと撫でさすっていました。 それから3ヶ月ほどたって、叔母は亡くなりました。 葬儀が終わって施設内の叔母の部屋を片付けに行った時、部屋に残されていたそのぬいぐるみが出て来ました。 ぬいぐるみを手にしてぼくは思いました。 棺に入れてあげればよかったか、と。 しばらくの間、そのことがぼくの心の中でうずくまっていました。 そしてあるとき不意に立ち上がったのですが、それはクマのぬいぐるみのかたちをしていました。

2018年7月13日


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