この「ひと」たちとの最後の日々
福田十糸子さんの個展「ペーパーワークス/続く会話」は三日目。福田さんが和紙で生み出した「ひと」たちは、すっかり会場に落ち着いてくれています。
展覧会をするたびに思うのは、作品が会場になじんでくれるまでには二、三日を要するということです。いつもそう感じてきました。今回は「ひと」たちが会場入りして、今の位置に並んでもらってから、初日を迎えるまでに二日間。今は、自然な感覚で一緒の時を過ごし、お客様をお迎えしています。
ギャラリー・バザレは、この展覧会が終わる10月5日の午後7時で、1988年から続いた営みを終えます。その後はレストバザレのみでの営業となります。
ありがたいことに、遠方からひさしぶりにお越しいただく方もいらっしゃって、思い出話になることもあります。この機会に福田さんの作品をもう一度見ておきたいとおっしゃる方も。明後日(9月28日)には福田さんもおいでになり、翌日まで会場にいらっしゃる予定です。
この「ひと」たちと一緒に、そうしたうれしい日々を過ごしていきたいと思っています。